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2014年1月の読書記録 [読書]

昨日夜「宝塚歌劇100周年 夢の祭典」ライブビューイングへ行ってまいりました。
映画館で中継を見るのか…とあまり期待して行かなかったのですが、
劇場じゃなくて良かった。あの場にいたら気絶していたかもしれない、超豪華だった。
「一度で良いから見てみたい・聴いてみたい」と思うようなナンバーが次々に折り重なって、
えらいことでした。現役スターさんたちの「その他大勢」感…
きっと4時間くらいの出し物なんだろうな、と思っていたところ、予定を80分押してざっくり4時間かかりました。

印象的だったことが多すぎて書ききれないのですが、心配していたカメラワークが予想外に秀逸だったことと、
MCの真矢みき様が本当に本当に素晴らしくて、世間はもっとミキ様を評価してしかるべきだと強く感じたということは
特記しておくべきでしょう。愛と夢に溢れた、とても後味の良いステージでした。ファンであることを誇りに思います。


さて本業のほうも忙しいのですが、記録を掘り出してきて読書記録をアップしたいと思います。
新年で気が大きかったのか、発売したての単行本を威勢よく買って読んだ1月でした。

読んだ本の数: 5冊
読んだページ数: 1,432ページ

蝉しぐれ (文春文庫)蝉しぐれ(文春文庫)
恒例の新年再読、今年は元旦の午前中に自然と手が伸びて読み始めてしまった。今回は剣術の場面をゆっくりじっくり読みたい気分で、想像力を総動員して動きを想像しながら読む。あとは逸平くんが連れて行ってくれるお店の肴がどれも美味しそうで…読むたびに違う印象を与える最後の一行、読み応えと言うよりも何故か今年は読み終えるのが惜しく感じた
読了日:1月10日 著者:藤沢周平


JR崩壊    なぜ連続事故は起こったのか? (角川oneテーマ21)JR崩壊 なぜ連続事故は起こったのか?(角川oneテーマ21)
JR北海道の話がメイン。内容としては直近の事故とその背景に関する多面的な分析だけに終始しているものの、マニアックに掘り下げてあったり内外の意見がそのまま載せてあったり、(たぶん)ショートカットでつくったのに妙に読み応えがある。JR北海道のみならず、鉄道業ひいては企業・組織そのものに当てはまる指摘等もあってたまに震えが来た
読了日:1月15日 著者:梅原淳


三谷幸喜 創作を語る三谷幸喜 創作を語る
あんなに無口で喋れないイメージだった三谷さんがこんなに饒舌に喋る日が来るとは。インタビュアーの手腕もあるのかも。舞台や映画演劇に対する考え方がすごく独自で、世間の評価に対して微妙にビクビクしている感じもかなり個性的。いろんな意味でどちらに転ぶか分からない人だけれど、これまでの作品以上に次に何が飛び出すかのほうに興味が湧いた
読了日:1月18日 著者:三谷幸喜,松野大介


帰ってきたヒトラー 上帰ってきたヒトラー 上
冒頭はカフカの「変身」。途中からコント。至って真剣な主人公と対応に困る周りの人々。違法ギリギリでヒヤリとするご発言の間に「ごもっとも」と頷きたくなるような見解もあり考えさせられる。スピーディーな展開も面白い。後半どうなってゆくのやら…
読了日:1月24日 著者:ティムール・ヴェルメシュ


帰ってきたヒトラー 下帰ってきたヒトラー 下
現代ドイツのあれこれに対する目のつけどころが独自で面白すぎる。話が噛み合っていないのに周りの人々がどんどん主人公のファンになってゆくのが、ある意味ホラーだった。この本が賛否両論ながらドイツで出版されてベストセラーになったことも何だか意味深長。時代の閉塞感なのか、もう一段高いところで考える分別があるということなのか。映画化はそれはそれで純粋に楽しみ
読了日:1月27日 著者:ティムールヴェルメシュ


読書メーター

あけまして 2013年12月の読書記録 [読書]

新年あけましておめでとうございます。
数シーズンぶりに深夜のミサで歌っての年越しとなりました。教会へ向かう暗い道は心細くて、引き返してしまおうかと思うこともありますが、でもやっぱりあの空間で新年を迎えるのは自分的にすごくしっくりきます。あの感覚は何なのでしょう。
それにしても良いお天気のお正月になりましたね。2014年が明るく暖かい年になりますように。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて読書記録。
2013年は再読も含め、月平均6冊くらいのペースで読んだことになります。単行本が少なく、文庫が多かったように記憶しています。やはり印象的だったのが新書に当たり外れが激しくあったこと。校正校閲が粗いと内容が頭に入ってこなくて、残念に感じる本が幾つかありました。

2013年の年間読書記録
読んだ本の数: 71冊
読んだページ数: 23,800ページ

大晦日ギリギリにホッキョクグマの小説を読み終えました。すごく面白かった。
ドイツ旅行には2冊(プラスお仕事の本)を持って行きました。時代考証の本はホテルでの朝食時、フムフムと頷きながら読みふけりました。

2013年12月の読書記録
読んだ本の数: 5冊
読んだページ数: 1,593ページ

竹光始末 (新潮文庫)竹光始末(新潮文庫)
蔵書にあったかどうだか思い出せなくて購入。たぶん初読。最初のプロットから安定感のある読み応え。話せば長くなるエピソードも、ベタな世話物も味わいのある小説に仕上げてしまうのだからさすが。仕官の話が目立ったのは初期作品だからかな。真冬に読んでも物語の中が春だとヌクヌク感じたりするから不思議。今すぐ再読したいくらい肌になじんでしみじみ良かった
読了日:12月2日 著者:藤沢周平


冤罪 (新潮文庫)冤罪(新潮文庫)
藤沢周平作品にこんな面白いのがあったのを知らずにファンを名乗っていたなんて…作家活動に専念し始めた時期のいわば意欲作というところか。新鮮味はあるのに矛盾も破綻もなく楽しむことができた。最も面白かったのはやはり解説でも引用されていた「ふわ?」だろうなあ
読了日:12月5日 著者:藤沢周平


いのちと重金属: 人と地球の長い物語 (ちくまプリマー新書)いのちと重金属: 人と地球の長い物語(ちくまプリマー新書)
ちくまプリマー、信じてたのに。日本語が非アカデミックで内容があまり頭に入ってこない。もっと丁寧な校正校閲を望みます。人類にとって、生命にとって重金属がプラスにもマイナスにも働くことは分かったが、話が混在していて整理しづらかった。細かいところでは、周期表は切り離して参照できればなおよかったかも
読了日:12月8日 著者:渡邉泉


考証要集 秘伝! NHK時代考証資料 (文春文庫)考証要集 秘伝! NHK時代考証資料(文春文庫)
ベテランによる小うるさいうんちく本かと思って手に取ったが全くイヤな匂いのしない本で、そして本気で面白かった。単に考証に役立つだけでなく、様々な言葉やモノの由来が分かり、歴史を好きになるキッカケの本としても良いだろうなと感じた
読了日:12月14日 著者:大森洋平


雪の練習生 (新潮文庫)雪の練習生(新潮文庫)
今年最後の本。まんまドイツ文学だった。人称が入れ替わるところ、ホッキョクグマの目線と人間の目線が交錯しているところ。かわいらしいのに、何度かホロリとしてしまった。きれいごとじゃないけどきれいな小説、すぐにでも再読したいくらい引き込まれてしまった
読了日:12月31日 著者:多和田葉子


読書メーター

年忘れ 2013年11月の読書記録 [読書]

ドイツ行く前に更新したと思ったんだけどな…ギリギリの更新となります11月分。
年末にかけてイベントを多く詰め込んだため、11月なんて既に遠い過去になっていますが、
回数を重ねても決して飽きさせない「再会」と、飽きずに楽しめてしまう関西行き、
旅のお供はジブリとEUでした。移動中の車内でひとりフムフムと頷くことの多い読書でした。
キングの「ドーム」は読み応えあったな~まさにエンタメでした。

読んだ本の数: 6冊
読んだページ数: 2,218ページ

アンダー・ザ・ドーム 3 (文春文庫)アンダー・ザ・ドーム 3(文春文庫)
やっと続きが読める…助かった。そろそろ形勢逆転か、と微かに期待するとことごとく裏切られ、事態はじりじりと良くないほうへ。アクセル踏みっぱなしというのはこのことだったのか。悪役に限らず登場人物が揃いも揃って身勝手で、何が起こるか予測がつかない物語の引力というか吸引力にやられっぱなし。久々に結末が全く想像できないまま最終巻へ
読了日:11月10日 著者:スティーヴンキング


アンダー・ザ・ドーム 4 (文春文庫)アンダー・ザ・ドーム 4(文春文庫)
完全に予想外の結末だったものの、よくよく考えれば伏線はあったし、可能性として考えないでもなかった。「いやまさかね…」と思っていたのだった。非科学的な終わり方も、完全な善人が登場しないのも、なんだかんだ生命賛歌っぽく終わるのも、キングらしいしアメリカっぽい。スプラッタで、言ってはいけない言葉満載で、楽しかったと言い切って良いのか分からないけれど、でもとにかくアクセル踏みっぱなしのドライブを堪能。実写版も見てみたいな~/初版本だから仕方ないかもしれないが、重版する際には校正校閲を再度かけた方が良いと思う
読了日:11月12日 著者:スティーヴンキング


蜩ノ記 (祥伝社文庫)蜩ノ記(祥伝社文庫)
キング作品の直後に読んだからか、良い人ばかりがどっさり出てくることに馴染めないまま読了。物語としては中盤あたりから続きが気になってグイグイ読み進んだ。割と訴えたいことが直球で伝わってくるし自然以外の風景描写もさすが。でも時代小説としてはなんかいろいろ既視感…もっとアクの強い作品をこの人で読んでみたい
読了日:11月14日 著者:葉室麟


1995年 (ちくま新書)1995年(ちくま新書)
不穏でカオスなニュースが増え始めたのはこの年だったのではないかと思う。その前の年までがどうだったか思い出せないくらいに印象的な年。起こった出来事が前例のないことだった以上に、それらニュースの扱われ方もこの辺から変わっていったように思う。情報を受け取る側のリテラシーが追い付かないまま、状況だけがここから加速し続けていることが、様々な分野の1995年を横断的に見返すと良く分かる。ページ数の割に盛りだくさん、適度にミーハーで力みのない書きぶりで面白かった
読了日:11月19日 著者:速水健朗


風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡 (文春ジブリ文庫)風の帰る場所 ナウシカから千尋までの軌跡(文春ジブリ文庫)
宮崎作品の全てをよく知っているわけではないものの、個別の作品がそれぞれ違った意味を持ち、かつ作品どうしが連続性を持って繋がっているのが分かって興味深かった。難しいことを考えたり強いプロ意識を覗かせたりもするものの、読み終えて思うのはやっぱり宮崎駿も人の子なんだなということ。すごい才能とバイタリティを感じるけど、根っこにあるものは小市民のそれなのだという気がして安心した
読了日:11月24日 著者:宮崎駿


EU崩壊 (新潮新書)EU崩壊(新潮新書)
ほぼユーロの話。経済・財政がらみの話はコンパクトにまとめられていたけれど、「崩壊」についてはイマイチ説得力ないなあ。理念はあっても参加各国の利害がどうしても絡んでしまう欧州連合。微妙な時期に差し掛かっていることは確かなのかも。で、ここから我々は何を学ぶのか
読了日:11月30日 著者:木村正人


読書メーター

2013年10月の読書記録 [読書]

記念すべき500件目の日記。
何か特別なことを書いた方が良いかなと思ってあれこれ考えましたが、いつもどおりの読書記録で。

2006年から細々と綴ってきた日記ですが、過去の記事は自分でも読み返すのが恥ずかしいですね。
でもそれなりに全力投球したり悩んだり、音楽に救われたりドイツ堪能したり、そして紫苑ゆうさんに振り回してもらったり。
不特定多数に公開するってどうなんだろうなと思いながら始めたと記憶していますが、
ゆる~く発信しつつ(PVは現状350,000をちょっと超えたくらいです)自分用の記録としてもまあやってて良かったなと。


10月はやはり読書の秋ですね。書店をうろうろするのが楽しい季節でした。
文庫化を待っていた有川浩の新作、キングの長編、北村薫の久々の新潮文庫。
いずれも平積みからピックアップするのは気分が良かったです。

読んだ本の数: 6冊
読んだページ数: 2,297ページ

新聞記者 現代史を記録する (ちくまプリマー新書)新聞記者 現代史を記録する(ちくまプリマー新書)
新聞記者の実体験を通して現代史を振り返る。プリマー新書らしく読み進みやすいていねいなつくり。デリケートなトピックも取材の経緯を含め誠意の伝わる書かれ方でひっかかりなく読める。少し若い世代に向けて書かれたものだからか、「国鉄はJRの前身」のような記述や東西ベルリンについての説明など、自分が見聞きしたことのある事物も改めて説明してあったのが何だか時代を感じました
読了日:10月1日 著者:若宮啓文


ヒア・カムズ・ザ・サン (新潮文庫)ヒア・カムズ・ザ・サン(新潮文庫)
普段の有川作品とテンションが違って最初は「もしや書かされた仕事か…」まで思ったけれど、最後まで読んで作者の書きたかったことが分かりました。またもや難しいテーマがするすると入りやすく、心地良く泣ける物語になっていてさすが。本当に何でも書ける作家だなあ
読了日:10月2日 著者:有川浩


動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健 (ちくま文庫)動物農場: 付「G・オーウェルをめぐって」開高健(ちくま文庫)
後半に収録された開高さんのエッセイが難しかった。ページ全体がグレーの四角って久々の光景で、こういう骨のある文体から逃げていたのだと痛感。本編の「動物農場」は、おとぎ話であることに慣れるまでに時間がかかり、おとぎ話だからこそ面白おかしく書かれていて却ってぞっとした。ナポレオンがパリをつくったというフレーズと、その思想がオーウェルの著作と並列に語られているところが目から鱗
読了日:10月9日 著者:ジョージ・オーウェル


アンダー・ザ・ドーム 1 (文春文庫)アンダー・ザ・ドーム 1(文春文庫)
久々のキング作品で忘れてた、けっこうグロテスクな表現が出てくるんだった。登場人物がことごとく聞き分けのないキャラばかりで、でもだからこそ続きが楽しみです。どうなってゆくのでしょう…
読了日:10月15日 著者:スティーヴンキング


アンダー・ザ・ドーム 2 (文春文庫)アンダー・ザ・ドーム 2(文春文庫)
うぅ~きもちわるい。いろいろスプラッタで、どんどん悪いほうへ悪いほうへ展開してゆく。予想の斜め上をゆく展開の不幸さと、それなのに読むのを止められない読者心理をキングに嘲り笑われているような気配も感じつつ、もうこれより悪くならないのかそうでもないのか、来月発売の後半戦が待ち遠しくなっております
読了日:10月21日 著者:スティーヴンキング


飲めば都 (新潮文庫)飲めば都(新潮文庫)
お酒の話だと思っていたら北村作品には珍しく甘味系要素のある小説でびっくり。お酒の席のようなまったり口調の文体なのに、やはり北村薫の小説は深みがあって暖かくて、読み終わったらしみじみ懐かしい気分になり、初めて北村薫の小説を勧めてくれたあの人に久々に会いたくなりました
読了日:10月30日 著者:北村薫


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2013年9月の読書記録 [読書]

10月が終わります。9月初頭に宣言したとおり、9月から年末までは多少ひんしゅくを買ってでも自分のための2013年を楽しむという目標のもとに充実した日々を送っています。

9月はドイツとスコットランドから音楽家のお客様があり、一緒に音楽したり、彼らの演奏会で舞台監督したり、夜更けまでお酒を飲みながらおしゃべりしたり。合唱愛好家を名乗りつつ長いこと音楽することから離れていた私には、積年の物足りなさが一気に吹き飛ぶような体験をさせていただきました。多々ひんしゅくも買ったのだろうが、本気で楽しかった。

11月12月も予定が目白押しで、久々にカードの利用上限額を確認してしまったほどです。

読書は進んでないなあ。あ、でもそうだ思い出した、TOEICの試験勉強してた。
何だか小説を読む気分ではなかったので、下記のようなラインナップになりました。

読んだ本の数: 3冊
読んだページ数: 891ページ

宰相のインテリジェンス: 9・11から3・11へ (新潮文庫)宰相のインテリジェンス: 9・11から3・11へ(新潮文庫)
以前に別の作品を読んだ際、この人はニュースを読んでる方が良いな、という感想を書いた記憶があり、その意見に変化はないです。でも調査力や文章構成力など、読者をずんずん引き込む技はさすがとしか言いようがなく前回以上に圧倒されました。著者ご本人の「あの日」の様子を少しだけでも伺うことができて何だかずっと心に引っかかっていたものが流された気分でした。「宰相のインテリジェンス」についての話からどう「自分ごと」へ引き込んで読むか、ともすれば外野から批評しているだけの話になりそうな書きぶりで、そこは物足りなかった
読了日:9月5日 著者:手嶋龍一


マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」 (河出文庫)マリア・テレジア: ハプスブルク唯一の「女帝」(河出文庫)
女性がトップに立って旗を振ることが難しかった時代、「国家の母」たろうと努め、かつオンナとしての人生も味わい尽くした人。意外と戦争ばかりしていたことと、意外と戦争の指揮が得意じゃなかったことが分かり新鮮だった
読了日:9月22日 著者:江村洋


42.195kmの科学  マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」 (角川oneテーマ21)42.195kmの科学 マラソン「つま先着地」vs「かかと着地」(角川oneテーマ21)
速く走る人の身体や走り方を科学的に分析した本ではあるが、「○○分台」という数字が世間で言及されるようになると心理的なハードルが下がって記録がぐんと更新されるという一見非科学的なエピソードもあり、やはりスポーツは侮れないと思った。何かを究めた人に共通する気がするけれど、速く走る人の発言に哲学のような深みが感じられたのも印象的だった
読了日:9月24日 著者:NHKスペシャル取材班


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2013年8月の読書記録 [読書]

今日こそ神が創られた日(真顔)

幸せ気分を引きずったまま誕生日を迎えました。しかも何という良いお天気。
お正月よりもクリスマスよりも好きな、1年で最も心が湧き立つ日です。
そろそろ人生も後半戦という感じですが、歳を重ねるごとに焦りのようなものは消えていく気がします。ゼロではないですが…

今日の青空のような、「こんな人になりたいなあ」と思える人物に直前のタイミングで再会することができ、
忘れがたい誕生日になりそうです。良い歌い手、良い聴き手、良い社会人でありたいと改めて思っているところです。

さて8月の読書記録。
とにかくケストナーが面白かった。どうしてこのタイミングで掘り出してきたのか、自分の気まぐれにグッジョブ! と言いたい。

読んだ本の数: 7冊
読んだページ数: 1,721ページ

修道院へようこそ (修道院ライブラリー)修道院へようこそ(修道院ライブラリー)
やっと積読から卒業。ちゃんと噛み締めて読めるタイミングで読み切りたかった。沈黙すること、聞くこと、祈ること、時間や空間を意図的に確保すること。修道院が長い歴史のなかでつくり上げてきた生活の知恵。たまに修道院へお邪魔するのは忙しい日常をリセットしたいからだけど、修道院の中の人もそれなりに慌しい日々を送っているのを思うと恐縮。でも「こうありたい」という理想像があるのは、修道院の中でも外でも良いことなのかも。また行きたいな修道院
読了日:8月1日 著者:ジモーネ・コーゾック


背表紙は歌う (創元推理文庫)背表紙は歌う(創元推理文庫)
ミステリもあり、ほっこりもあり、業界あるあるもあり、とても素敵なお仕事小説なのだけれど、う~ん、もひとつ決定力に欠けるんだよなあ。よく調べて書いてるのになあ。作家本人も楽しんで書いているのが伝わってくるのになあ。伏線の使い方とか、ストーリー展開や決めゼリフに、もっとパンチ力があったら良いのに、とシリーズ通してちょっとモヤモヤ感が残る。でも待機会のお話みたいに強い引き込み力を持つ作品も隠れているので侮れない
読了日:8月3日 著者:大崎梢


一杯の珈琲から (創元推理文庫 508-3)一杯の珈琲から(創元推理文庫 508-3)
ケストナーが面白いだけでなく、翻訳もテイストを失わずに文学的で読みやすい。書かれた時代が時代だけに、陽気で呑気なストーリー展開がしみじみくる。幸が住むというザルツブルクの町が、何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出していて、薄い本なのに読み応えがある
読了日:8月7日 著者:E.ケストナー


消え失せた密画 (創元推理文庫 508-1)消え失せた密画(創元推理文庫 508-1)
挟まっていたレシートを見ると10年前に買ったきり積んであったようです。独文科の学生だったころ、ちょうど生誕100年だったケストナー。思わず噴き出してしまう科白、はっとさせられるフレーズなどもあり読み飽きない。ドタバタとどんでん返しと勧善懲悪の分かりやすく気持ち良いストーリー、楽しかった~
読了日:8月12日 著者:エーリヒ・ケストナー


駅物語駅物語
鉄道や駅で働く人の思いやひたむきさが伝わってくるお仕事小説。鉄子としてはじーんとする場面の多い本だった。ただし同じくらいモヤモヤする。我の強い新人女子がクセのある上司や同僚に囲まれて奮闘するという、お仕事小説のありがちフォーマットから脱しきれていない設定に食傷ぎみだったことと、列車内でケータイを操作したり、駅員が利用者の個人情報に踏み込んできたりというモラル面で、どうしても手放しで「良い小説」と思えなかった。それにしても鉄道職員は相当な緊張を強いられてお仕事しているのに利用者はそれを全然知らないんだなあ
読了日:8月14日 著者:朱野帰子


航空大革命  10年後に航空市場が倍増する (oneテーマ21)航空大革命 10年後に航空市場が倍増する(oneテーマ21)
B787があんなことになる前に書かれた本。やはり新書は鮮度が重要なのだと感じさせられる。他の業界は分からないけれど、旅行業界の人は本当に業界が好きで旅行が好き。航空ジャーナリストである著者も本当にヒコーキが好きで航空業界が好きで旅行が好きで仕方がないのだろうなというのが伝わってくる。明るい未来と現実的な課題を書いてはいるけれど、少し差し引いて読むほうが良いかも。新機種や機内・機内食のカラー写真があって旅行好きにはたまらなかったです
読了日:8月17日 著者:秋本俊二


バチカン近現代史 (中公新書 2221)バチカン近現代史(中公新書 2221)
総本山たるバチカンもずっと揺れていたのだなあ。歴代の教皇がそれぞれに個性的で、迷いつつ信じつつ闘っていて、でもそれがいかにもカトリック教会らしくて何だか安心感を覚えました。教義やターミノロジーについて神学の授業で習ったのと違うことが書かれている箇所が幾つかあり、ちゃんとウラを取ってあるのか不安になりました。私の理解が違うのかな…
読了日:8月24日 著者:松本佐保


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2013年7月の読書記録 [読書]

いや~猛暑でしたね。
このところ風が心地よくなってきて、本格的に旅に出たくなってきています。
今年はドイツへ…と思っていたのですが、なかなかスケジュールのやりくりがつきません。
しばらくは(遠征もあるし♪)国内で新発見の旅でもしたいなと思っております。

さて7月。こうして見返すと、じっとり汗をかく作品が多いな。
居酒屋をハシゴしたり、屋台でラーメン売ったり、監視されてたり。
「1984年」は初めて読みましたが、読者のハートをがっしり掴む展開にぞくぞくしました。

このころから感想に、新書に対するグチが増えてきているのを自覚しています。
最近の新書は玉石混交で、「当たり」に邂逅するのがちょっと難しくなっている気がするのです。
新刊本もたまに、校正校閲がちゃんとしてなかったりストーリーに粗さが見られたりで残念なことが多い。
せっかく印刷して書店に並べるんだから、もっと丁寧につくり込んでほしいな…

読んだ本の数: 6冊
読んだページ数: 2,198ページ

黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)黄金のローマ―法王庁殺人事件(朝日文芸文庫)
「終わりの始まり」という言葉を私はこの人の本で覚えた気がする。とてもドラマチックだけれど、どうにもならない時代の流れ。ヴェネツィアが存在を賭けた戦いに臨むとき、ローマでは壮大な都市計画が走り出していた。前回読んだ際には、この作品の主役は「都市」だと思ったのに、今回は「人」が時代に押し流されつつ恋をしたり夢を見たりすることのほうが印象に残った
読了日:7月2日 著者:塩野 七生


キケン (新潮文庫)キケン(新潮文庫)
楽しかったな、そして懐かしかったな。誰にでも自分の「キケン」体験があるのではなかろうか。もう戻ってこない、でも宝物。最後はホロリと来て、恋愛のほど良い甘さも久々で安心できて、そしてやっぱりラーメンが食べたくなりました
読了日:7月6日 著者:有川 浩


英国一家、日本を食べる英国一家、日本を食べる
食事シーンは想像していたほど多くなかった。でもたまに食べる分量が人並み外れていてびっくりした。テーマを絞った旅行エッセイとして面白く読める。懐石料理を食べるくだりは何だか震えが来て涙が出た。ニュアンスを再現した和訳と装丁が素晴らしく、出版社の底力を感じた
読了日:7月13日 著者:マイケル・ブース


クライマーズ・ハイ (文春文庫)クライマーズ・ハイ(文春文庫)
余計な表現が削ぎ落とされた、スピード感のある文章。「書く」ことが日常であり、特別で神聖なことである「ブン屋」の空気感がビシビシ伝わってくる一方で、それぞれの立場や世代の人が、譲れない、下りられない場所で踏ん張っていて、世界最大の航空機事故であっても自分の足場からの視点でしか眺めることのできない、どうにもならない感じが猛暑・激務の描写とないまぜになって読むたびに心拍数の上がる本
読了日:7月15日 著者:横山 秀夫


一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)一九八四年[新訳版](ハヤカワepi文庫)
いや~読み応えあった。リアルな荒唐無稽。これを1984年よりも前に読んだらどんな気分がしたんだろう。この本がずっと読まれ続けていることと、読んだ人の感想がいろいろであることに何だか希望を感じる
読了日:7月25日 著者:ジョージ・オーウェル


新・現代アフリカ入門――人々が変える大陸 (岩波新書)新・現代アフリカ入門――人々が変える大陸(岩波新書)
現地をよく知る研究者の、とても意義のあるレポートだと思う。ただすごく残念なのが、日本語の文章がとにかく読みづらい。不必要な修飾だけでなく、主述が追いづらかったり助詞が不自然だったり、たぶん言いたいことの半分も入ってこなかったような気がする。植民地、冷戦と冷戦終結、中国の進出、環境問題などなど、簡単には解決し得ない複雑な事情と問題が絡み合って解決にはまだずっと時間がかかるし、時間をかけるだけでなく知恵を絞ることも必要なんだろうなと感じた
読了日:7月31日 著者:勝俣 誠


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2013年6月の読書記録 [読書]

翌月末にアップするのが常態化してきていますね…
6月7月は今年も激務であった。再読を中心に、それでも何とかリズムを保って楽しく読書できました。

あと、塩野作品に出てくる男性陣が優柔不断でイラつく、というのは初めての体験で何だか新鮮でした。

読んだ本の数: 5冊
読んだページ数: 1,571ページ

上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史 (星海社新書)上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史(星海社新書)
絵画の常設展を新しいほうから回る。どの時代の画家も新しいことに挑戦しようとし、その中で自分の個性や精神を描こうとしていたというのが印象的だった
読了日:6月3日 著者:山内 宏泰


ラブコメ今昔 (角川文庫)ラブコメ今昔(角川文庫)
終わらない有川作品再読ロード。すうっと入りやすく、良い具合に泣かせてくれて、笑わせてくれて、日常と絶妙な距離感のところに存在する小説。でも作者は力んで書いていると思う。その意気込みが心地良く、何度でも大切に読みたくなる
読了日:6月8日 著者:有川 浩


クジラの彼 (角川文庫)クジラの彼(角川文庫)
仕事を理解してくれる人とそうでない人がいる。でも相手のことが好きだったら、相手の仕事や、仕事に向かう心意気も価値観も、全部ひっくるめて向き合ってほしい。だってそれは仕事に限ったことではないから。命がけで訓練し、命がけで国防し、命がけで恋をする人たちのお話。最後は愛娘が出てきてなおベタ甘なプロットだった
読了日:6月12日 著者:有川 浩


緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件(朝日文芸文庫)
登場人物がことごとく美男美女ばかり、でも最も惹かれるのはアンドレア・グリッティ。若き名君主に囲まれ君臨し、苦悩し、生涯現役を免れない危機の君主。ヴェネツィアという土地と、16世紀前半という時代の持つ物語のような魅力もあって何度読んでも面白い
読了日:6月19日 著者:塩野 七生


銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件(朝日文芸文庫)
何だか男性陣が優柔不断でけっこうイライラした。会話の内容もまどろっこしいし。…梅雨だからかな。共和制における貴族という雰囲気が醸し出されていたのだと思います。反対に女性陣がスッキリサッパリしていて良いね!! 真冬に駆け落ちするルクレツィア、マルコに身銭を切らせるオリンピアなどなど揃って男前でスカッとしました
読了日:6月25日 著者:塩野 七生



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2013年5月の読書記録: ギリギリの更新 [読書]

毎年恒例の激務が身体に堪えるようになり、貧血気味で起き上がれずに午前半休、などという自分史上そうない経験をした5月。一緒に働く周りの人にも影響を与えるので、早急に原因を探って対策を立てなければ…と思っていたら何のことはない、読書量が前月の3倍近かった。そう言えば夜更かしして読んでたわ。

読んだ本の数: 9冊
読んだページ数: 4,192ページ

図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)図書館危機 図書館戦争シリーズ3(角川文庫)
映画化する場合「大仏みたいなおばはん」は誰が演じるのだろうか、と大きなお世話な心配をしながら読了。いろんなものがいっぺんに片付く茨城は、物語を大きく前進させる爽快感がある一方でやっぱり苦さも残る。そして、再読するとセットで読み進めざるを得ないのだなあという、折り返し地点に到達してのどうにもならない感
読了日:5月3日 著者:有川 浩


図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)図書館革命 図書館戦争シリーズ4(角川文庫)
何故かすごく読むのに時間がかかった。泣けるセリフは数あれど、個人的にはトラックの運ちゃんの「俺も署名したんだよ!」がもう…また遠くない将来に再読するんだろうな、しかもシリーズ全部
読了日:5月5日 著者:有川 浩


別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ5(角川文庫)
甘ったるい以外は安心して読める、っていう時点で当シリーズの世界観に完全に飼い馴らされてしまっているのだなあ。幕切れが最高にくすぐったいのも慣れちゃったよ
読了日:5月6日 著者:有川 浩


別冊図書館戦争II (図書館戦争シリーズ 6) (角川文庫)別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ6(角川文庫)
シリーズの中で最も中断するのが難しい巻。仕事のランチ休憩中にエグいパートに入っちゃったときはどうしようかと…あの二人には心から幸せになってほしいな。そして巻末おまけの二人も。読了して思うのは、設定の中で最もフィクション性が強いのは、検閲でもタスクフォースでもなく、こんなに男前が揃った職場は実在しないだろう、という点
読了日:5月7日 著者:有川 浩


不毛地帯 (1) (新潮文庫)不毛地帯(1)(新潮文庫)
ドラマ前に読んで以来の再読。ずっしりくる。それなのに続きが気になってどんどん読み進んでしまう。シベリアの場面も飽きさせない描写は、他人の悲劇をついつい見たくなってしまう読み手の人間としての弱さや残酷さまで見透かされているようで、商社の場面に切り替わってからもしばらくは引きずってしまった
読了日:5月15日 著者:山崎 豊子


不毛地帯 (2) (新潮文庫)不毛地帯(2)(新潮文庫)
すっかりどっぷり商社マン。これから日本経済が成長していく時期、その勢いに誰もが乗っかり昇りつめようとするガツガツした感じ、主役も悪役もなく手段も選ばない一方で良心が痛んだり家庭はまた別だったりする感じが全部ひっくるめて昭和。読み進むにつれてエグさが増すのに読むのを止められない。はい、次!!
読了日:5月20日 著者:山崎 豊子


不毛地帯 (3) (新潮文庫)不毛地帯(3)(新潮文庫)
「調べて書く」人の描写はライブ感ハンパないな、と最も感心したのはクルーザーでの釣りの場面と心臓発作の場面。こういう細かいところと、登場人物の憎めない心理描写が何とも良くて、エグい話なのに何度も読んでしまう
読了日:5月23日 著者:山崎 豊子


不毛地帯 (4) (新潮文庫)不毛地帯(4)(新潮文庫)
なんでこんなに仕事が山積している時期に手に取ったんだろう…エグすぎて何度も心拍数が上がってしまった。この小説で最もオーラを感じる人物、ドクター・フォルジ。不甲斐なくも弾丸のように全力疾走する男たちと、哀しくも自由に飛ぶ女たちの物語にあって唯一、男女すら超越しているような人物像。これからは組織の時代、とドライに風を読みつつ、辞めてもなお鮫島氏をぎゃふんと言わせつつ、機上でひとり涙する主人公も、まあなんだかんだで気持ち良かった。幕切れ、ただのサラリーマン小説として終わらせないところもさすがだった
読了日:5月26日 著者:山崎 豊子


空の冒険 (集英社文庫 よ 23-3)空の冒険(集英社文庫 よ 23-3)
日常生活に何かを抱えている人たちが旅をする短編にはオチがない。それなのにモヤモヤするどころか旅先あるあるの連続。だって旅にはオチなんてないから。旅は日常の延長だし、日常は旅の一部にすぎない。旅好きで良かったなとしみじみ感じる一冊
読了日:5月31日 著者:吉田 修一

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2013年4月の読書記録 [読書]

このところ仕掛かっていた(やや)大きいお仕事が片付いた~!! ちょっとした恍惚…
しかし山場はまだまだこれから。今年も両手に抱えきれないほどの仕事量、ありがたいことです。

4月も舞台はゼロ。演奏会もゼロ。本も月末に駆け込みで読んだ感じでした。しかも有川浩ばっかり…
あ、映画「図書館戦争」を見に行ったんだった。久々に客席がまとまって盛り上がる感じが気分良かったです。

読んだ本の数: 4冊
読んだページ数: 1,553ページ

県庁おもてなし課 (角川文庫)県庁おもてなし課(角川文庫)
文庫で再読。発売日が金曜で良かった。この人の本は何度読んでも止められずに夜更かししてしまう。重い話題を軽く語るという巻末の解説に納得。でも本当は解説なんていらない本。巻末おまけも含め、全てが情に溢れてそして面白かった
読了日:4月6日 著者:有川 浩

伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う (PHP新書)伊熊よし子のおいしい音楽案内 パリに魅せられ、グラナダに酔う(PHP新書)
読了日:4月16日 著者:伊熊 よし子

図書館戦争  図書館戦争シリーズ(1) (角川文庫)図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1)(角川文庫)
映画を見てしまったら読みたくて読みたくて、帰りの電車がもどかしかったです。で、そこから夜更かしイッキ読み。登場人物が映画のキャストに置き換わった状態で読むと、何度も読んでいるのに新たな発見が多くありました。あり得ない設定が、あり得ないままの世の中でありますように、と改めて願ってしまいました
読了日:4月28日 著者:有川 浩

図書館内乱  図書館戦争シリーズ(2)(角川文庫)図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)(角川文庫)
映画を見た勢いでずるずると再読。有川浩という小説家は「売れたい」確信犯だなといつも思う。メガヒットも賛否両論も映像化も、小説家として何かを世に問うため。いやもっと単純に「自分はここにいる」というのを示す手段が書くことなんだろうなあ。うっかり涙したり恥ずかしくなったりするキラーフレーズが多く埋まっていて、読者はこの人の術中に今日もまんまと嵌るのである…
読了日:4月29日 著者:有川 浩

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