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2013年8月の読書記録 [読書]

今日こそ神が創られた日(真顔)

幸せ気分を引きずったまま誕生日を迎えました。しかも何という良いお天気。
お正月よりもクリスマスよりも好きな、1年で最も心が湧き立つ日です。
そろそろ人生も後半戦という感じですが、歳を重ねるごとに焦りのようなものは消えていく気がします。ゼロではないですが…

今日の青空のような、「こんな人になりたいなあ」と思える人物に直前のタイミングで再会することができ、
忘れがたい誕生日になりそうです。良い歌い手、良い聴き手、良い社会人でありたいと改めて思っているところです。

さて8月の読書記録。
とにかくケストナーが面白かった。どうしてこのタイミングで掘り出してきたのか、自分の気まぐれにグッジョブ! と言いたい。

読んだ本の数: 7冊
読んだページ数: 1,721ページ

修道院へようこそ (修道院ライブラリー)修道院へようこそ(修道院ライブラリー)
やっと積読から卒業。ちゃんと噛み締めて読めるタイミングで読み切りたかった。沈黙すること、聞くこと、祈ること、時間や空間を意図的に確保すること。修道院が長い歴史のなかでつくり上げてきた生活の知恵。たまに修道院へお邪魔するのは忙しい日常をリセットしたいからだけど、修道院の中の人もそれなりに慌しい日々を送っているのを思うと恐縮。でも「こうありたい」という理想像があるのは、修道院の中でも外でも良いことなのかも。また行きたいな修道院
読了日:8月1日 著者:ジモーネ・コーゾック


背表紙は歌う (創元推理文庫)背表紙は歌う(創元推理文庫)
ミステリもあり、ほっこりもあり、業界あるあるもあり、とても素敵なお仕事小説なのだけれど、う~ん、もひとつ決定力に欠けるんだよなあ。よく調べて書いてるのになあ。作家本人も楽しんで書いているのが伝わってくるのになあ。伏線の使い方とか、ストーリー展開や決めゼリフに、もっとパンチ力があったら良いのに、とシリーズ通してちょっとモヤモヤ感が残る。でも待機会のお話みたいに強い引き込み力を持つ作品も隠れているので侮れない
読了日:8月3日 著者:大崎梢


一杯の珈琲から (創元推理文庫 508-3)一杯の珈琲から(創元推理文庫 508-3)
ケストナーが面白いだけでなく、翻訳もテイストを失わずに文学的で読みやすい。書かれた時代が時代だけに、陽気で呑気なストーリー展開がしみじみくる。幸が住むというザルツブルクの町が、何とも言えない不思議な雰囲気を醸し出していて、薄い本なのに読み応えがある
読了日:8月7日 著者:E.ケストナー


消え失せた密画 (創元推理文庫 508-1)消え失せた密画(創元推理文庫 508-1)
挟まっていたレシートを見ると10年前に買ったきり積んであったようです。独文科の学生だったころ、ちょうど生誕100年だったケストナー。思わず噴き出してしまう科白、はっとさせられるフレーズなどもあり読み飽きない。ドタバタとどんでん返しと勧善懲悪の分かりやすく気持ち良いストーリー、楽しかった~
読了日:8月12日 著者:エーリヒ・ケストナー


駅物語駅物語
鉄道や駅で働く人の思いやひたむきさが伝わってくるお仕事小説。鉄子としてはじーんとする場面の多い本だった。ただし同じくらいモヤモヤする。我の強い新人女子がクセのある上司や同僚に囲まれて奮闘するという、お仕事小説のありがちフォーマットから脱しきれていない設定に食傷ぎみだったことと、列車内でケータイを操作したり、駅員が利用者の個人情報に踏み込んできたりというモラル面で、どうしても手放しで「良い小説」と思えなかった。それにしても鉄道職員は相当な緊張を強いられてお仕事しているのに利用者はそれを全然知らないんだなあ
読了日:8月14日 著者:朱野帰子


航空大革命  10年後に航空市場が倍増する (oneテーマ21)航空大革命 10年後に航空市場が倍増する(oneテーマ21)
B787があんなことになる前に書かれた本。やはり新書は鮮度が重要なのだと感じさせられる。他の業界は分からないけれど、旅行業界の人は本当に業界が好きで旅行が好き。航空ジャーナリストである著者も本当にヒコーキが好きで航空業界が好きで旅行が好きで仕方がないのだろうなというのが伝わってくる。明るい未来と現実的な課題を書いてはいるけれど、少し差し引いて読むほうが良いかも。新機種や機内・機内食のカラー写真があって旅行好きにはたまらなかったです
読了日:8月17日 著者:秋本俊二


バチカン近現代史 (中公新書 2221)バチカン近現代史(中公新書 2221)
総本山たるバチカンもずっと揺れていたのだなあ。歴代の教皇がそれぞれに個性的で、迷いつつ信じつつ闘っていて、でもそれがいかにもカトリック教会らしくて何だか安心感を覚えました。教義やターミノロジーについて神学の授業で習ったのと違うことが書かれている箇所が幾つかあり、ちゃんとウラを取ってあるのか不安になりました。私の理解が違うのかな…
読了日:8月24日 著者:松本佐保


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