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2014年2月の読書記録 [読書]

昨年が月平均6冊だったので、今年もそれくらいのペースで読まなければ、というのが何だか自分の中で勝手にプレッシャーのようになってしまい、読み終わると急いで次を探していた気がします。新しく手に取った本がどれも読み応えのある作品たちで、良い邂逅に恵まれた2月だったなと感じています。3月に入って読み終わった本に「20世紀は今や振り返る対象になった」というようなことが書かれており、改めて2月に読んだ本を思い返してなるほどな、と思いました。


読んだ本の数: 5冊
読んだページ数: 1,616ページ

クジラの彼 (角川文庫)クジラの彼(角川文庫)
大事なプレゼンを控えていたのに毎日帰宅後に日付を越えて読んでしまった。単に恋愛が甘くて羨ましいというだけではなく小説そのものとしても「良い話」なのが、何度も手に取って読んでしまう理由だと思う
読了日:2月6日 著者:有川浩


民族紛争 (岩波新書)民族紛争(岩波新書)
前半は数件の事例。どの事例も複雑すぎて気が遠くなるが、各章冒頭のサマリーがポイントを掴んで分かりやすく、社会人として羨ましくなる文章構成力だった。後半は紛争がなぜ起きるのか、どう推移するのか、防ぐことはできないのかを論じた章。紛争が成長する過程で「言葉によるコミュニケーションの総量が減少する」というフレーズに震撼。自分ごととして考えさせられることも少なからずあった
読了日:2月6日 著者:月村太郎


飛ぶ教室 (講談社文庫)飛ぶ教室(講談社文庫)
こんなに良い話だったとは。全く知らなかったので不意打ちでした。たまに読者(子ども)に対してケストナーが本気モードで語りかけるくだり、ベルリンとアルプスへの愛着、権力者への遠慮のない風刺。まぎれもなくケストナーだし、真剣に書かれた分、その真剣さに巻き込まれたような暖かみのある翻訳も良かった。久々に、贈り物にしても間違いないかなと思える本
読了日:2月11日 著者:エーリッヒケストナー


海の底 (角川文庫)海の底(角川文庫)
また読むのかよ…と自分で思いつつ楽しく再読。子供たちの心の動きがイヤミなく書かれていることに毎回唸ってしまう。今回は陸側・大人側の複雑な事情もじっくり読み、そこに込められた作者の熱意のようなものにも触れられたような気がする。烏丸さんと芹澤さんのやり取りにちょっと萌えたりしました
読了日:2月16日 著者:有川浩


幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで (講談社学術文庫)幻の東京オリンピック 1940年大会 招致から返上まで(講談社学術文庫)
まあ大体そんなことだろうなと推測していた話ではあったものの、スポーツと政治、競技者と競技団体組織者、五輪と国家、個人と組織などなど、現代のそれと照らし合わせて考えさせられることが多かった。どう避けても少なからず政治が絡まざるを得ない一方で、4年に一度の特別な祭典、というブランドを守り続けている努力や苦労、最初にコンセプトを設定したクーベルタン氏の企画力も大変なものだと思う
読了日:2月24日 著者:橋本一夫


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