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20年 [紫苑ゆう「再会」パートXVまで]

1993年5月、たしか28日だったと思う。ちょうど20年前。
当時星組のトップスターだった紫苑ゆうさんが、念願だった「うたかたの恋」のお稽古中にアキレス腱を切った日。
最初は意味が分からず、だんだんに現実を頭で理解せざるを得なくなった数分間のことは、今でもはっきり記憶しています。
全治6か月と言われ、血の気がすうっと引いていったことも。高校1年生、中間テストの初日でした。

それまでファン生活はおろか日常生活ですら味わったことのない、底なしの絶望感に取り乱しっぱなしで、
もし私に「難しい年ごろ」があったとするならば、それはあの日から始まったのだろうなと思うほどの出来事でした。
さぞや周りにたくさんご迷惑をおかけしたのだろうなと。暖かく見守ってくださった大人の皆さんには頭が上がりません。

あの出来事がなかったら、あの後の幸せ感のうち幾つかは味わえなかったかもしれない、
ルドルフの役づくりも、宝塚歌劇に対する考え方も違ったものになっただろうし、
退団後にここまで長く追っかけ活動をするようなことにもならなかったかもしれない。

でもやっぱり想像してしまう。
ケガなしで公演全日程をこなしていたら。お披露目から退団まで、明るい方だけを見て過ごせていたら。

どちらが良かったのかなんて、今となっては分からない。
そして歳を重ねてみると、どちらが良かったのか分からない出来事って意外と多い。
「もしも」を考えても仕方がない。降ってきた現実に立ち向かうしかない。
今、この私が、悩みつつ生き、楽しく追っかけをやっている、そのことに向き合うしかないんだと思う。

今でも、舞台に立つパフォーマーが負傷したニュースを聞くと心臓がぎゅっと締めつけられるような気分になります。
長い目で見たら得るものも多くあるのかもしれないけど、やっぱり体が資本、健康には気をつけてほしいです。
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