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腕が鳴る、指は動かず [合唱]

学生時代、サークル(聖歌隊)でオルガニストをしていたことがあります。楽器の経験は小学校5年生で挫折したピアノのみ。あと半年くらいバイオリンをいじったことがある(のを今思い出した…なかったことにしたい)。そんなわけでほぼ10年ぶりに鍵盤楽器に触った一年間でしたが、なかなか貴重な体験でした。皆より一週間以上早く譜読みを仕上げていたので、それまで以上に合唱やアンサンブルに対する姿勢も積極的になったし。数か月前には自分が弾くなんて考えられなかった難曲を完成させるために、キーボードにイヤホンをつけて夜中の3時くらいまで弾きまくったこともありました。それまであまりお話したことのなかったオルガニストの先輩がたにもレッスンしていただいたり。練習開始日には伴奏を仕上げておく、というポリシーを意地で守っていたのと、合宿中も弱音器をつけて早朝練習(←もちろんアピール)したりしていたこともあり、次第に伴奏者として周りから認めてもらえるようにもなりました。サークルを引退し、大学を卒業してからも、伴奏が必要、となると声を掛けていただけてます。さすがに弾ける曲は限定的だけどね。
同級生で学生指揮者をしていた友人が結婚することになり(おめでとう!!)、この週末の結婚式でのオルガニストを頼まれました。オルガニスト時代、シビアな要求と情熱的な個人練習で築いた厚い友情。お互い確信をもってやっているようで、それでいて人生初のお役目に突っついたら倒れそうなくらい緊張していて、それでもどうにかこうにか、身を寄せ合って力を振り絞って、いろんな曲を仕上げていったし、いろんな思い出をつくったね。私が皆より一年遅れで大学を卒業する折には、洗礼式の代母も引き受けていただきました。
先輩や後輩の結婚式でオルガニストを頼まれたことはあったけれど、同期の、しかもあんなに濃い時間を一緒に過ごした彼女の結婚式でオルガンを弾けることは光栄でもあり、また大変に緊張もしております。生粋のカトリックでご家族も教会音楽には一家言あるみたいだし…うう、武者震い。
それより何より、オルガニストを引き受けるのが久々なもので、すっかり指が鈍ってまして。あんな曲も入れたいな、こんなアレンジも良いかな、と張り切るばかりでなかなか曲が仕上がってくれないの。直前の週末に神戸で遊びほうけてしまったのも痛かった。今週に入って特訓を始めてます。ようやく往時のカンが戻ってきて、一両日中にはどうにかなりそうです。新郎新婦さま、どうかご安心を。
久しぶりに鍵盤に立ち向かって、ものすごく充実した日々を過ごしています。あの、怒涛のようにオルガンに向かっていた一年を、オルガンの音色から教えてもらった音楽の秘密を、教会音楽との濃い毎日が導いてくれた、コラールとの邂逅を、順番に楽しく思い出しつつ、アパートのお隣さんを気にしながら歌いつつ弾いてます。一人前に衣装と靴も新調してしまってワクワク。当日、いいお天気になるといいね。


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