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人の心酔わす そは汝 [紫苑ゆうアニバーサリー2014]

連休明け出社するなり急ぎの資料作成があるのに、やっぱり余韻に浸っています。


「再会」が10回を超え、それでも毎回新鮮な感動が「戻ってきた」感とセットでくるのは、様々な行事に参加するようになり、それに伴ってファンとの関係性が常に変化してきたこともさることながら、ちょいちょい新曲が増えることにも起因するのではなかろうかと思います。

「宝塚100周年に」と歌い始めた「すみれ」を今年も聴きましたが、期せずしてこのタイミングで独唱の「すみれ」を聴ける巡り合せを、個人的に奇跡のように感じています。この人の歌う「すみれ」がすごく好き。

もともと「すみれの花咲くころ」は大好きな歌で、宝塚歌劇を象徴する歌がこの歌であるという事実も好き。でも何となくプレーンに歌う曲というイメージがある。まず劇場の1ベルがそうだし、あとは皆で揺れながら歌うことも多い。それを否定するわけではないし、そういう歌い方も本当に好きだし、そういう歌い方ができる「すみれ」が好きなのですが、でもだからこそ、シメさんの「すみれ」を聴いたときの衝撃はやばかった。

芝居の一場面みたいで。しかもその作品を私は過去に観たことがあるような気までしてしまって。さらに言うとその作品は宝塚でずっと大切に上演され続けている代表作であるかのような気にさせられる。ちゃんと設定ができていて、どんな経緯で「悩みしあの日のころ」だったのか、「忘れな君」との恋をなぜ「我らの」と形容してしまうのか、聴く人によって解釈は違うかもしれないですが、とにかく聴いているとモリモリと想像が膨らむのです。

「歌詞にガーッと入っちゃうタイプなので」と仰ってましたが、聴き慣れたはずの、そして誰もが歌い慣れているはずの「すみれ」でこんな新しい発見があるというのが、この人の歌をずっと聴いていたいと思わせる要因のひとつなのだと思います。

聴くたびに新たな発見のある「すみれ」もまた、宝塚歌劇の宝物なのでしょう。いろんな場面で、いろんな人の「すみれ」をこれからもっと聴いてみたいという気にもさせられます。
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