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夢のおまけ [紫苑ゆうグランデ・アモーレ2012]

これまで「エリザベート」という作品をフランツ目線でしか観たことのなかった私にとって、トートに感情移入して全幕を、しかも連日観るというのは新鮮な発見の多い日々でもありました。シシィはただのわがままで、ルドルフは理想しか見ない、フランツだけが地に足をつけて生と向き合った。…というのがこれまでの見解なのですが(我ながらあんまりだという自覚はある)、あながちそれだけでもなかったのだなと、歌詞を味わいながら聴き、ストーリーを追うことで、この作品の言わんとするところが少しずつ分かってきたような気がします。

歌詞や台詞の解釈も人それぞれ。「死」がただ一度だけ人を愛するというプロットを、いろんな人がいろんなふうに咀嚼し、感じ、演じ、この作品の歴史はつくられてきたのだということを、今日のDREAMバージョンで実感しました。
シメさんバージョンはシメさんの世界。そして今回は祭だったので、ある意味シメさんの持つ「エリザベート」の世界観に浸り、魂を委ね魂を吸い取られることが全てだったわけですが、今日いろんな人の扮装を見、歌を聴いて、宝石が見る角度によって違う色に見えるみたいに、「エリザベート」も演じる人と受け取る人によっていろんな物語になるというのが分かりました。

トリプルシシィ、ダブルゾフィ、トリプルフランツに子ルドもふたり!? まあとにかく豪華でした。夢が叶った上におまけをもらったようなプログラムでした。シメさんは第一幕の後半、「最後のダンス」からハンガリー、ミルク、鏡の間まで。これは…やっぱり他のパターンも観たい。

でも祭はおしまい。明日から通常運転に戻ります。良き社会人として笑顔で過ごすことが、夢を叶えてもらった幸せ者が今すべき最低限のことだと思います。公演はまだ続きますが、千秋楽まで皆が健康で無事に過ごせますように。
改めまして、今回紫苑ゆうさんのトートを実現してくださった全ての方に、心からお礼を言いたいです。大袈裟じゃなく一生の思い出になりました。本当に本当に、本当にありがとうございました。
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