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なぜ旅をするのか [ドイツ2010]

今週号のAERAに載ってた北方謙三さんの話、良かったなあ。
海外旅行をするのは小説を書くためではなくて作家であるためなのだというお話です。
小説のネタを取材しに行くわけではなく、旅先で体験したいろいろが心の栄養みたいになって作家としての自分を形作っていく。要約すればそんなことを語っておられました。

分かる気がする。
留学中、働く人たちの姿を見、話を聞いているうち「自分もあっち側へ行きたい」と思った私は大学院進学から卒業・就職へと進路を変更したのでした。大学で勉強することと、社会に出て働くことが納得いく形で結びつき、意義のあることに見えてきたのは旅先でした。あちら側にも学ぶことがある。あちら側の人々と同じ土俵に立ってモノを考えてみたい…そう気付いたときの目を見開かされるような感覚は今でも私の原動力になっています。学者になりたくて留学したのに、もっと大きな視座から「こんな生き方もある」と世界を見せてくれた、ドイツでの忘れ得ない体験です。
列車に揺られて眺める景色。旅先で触れた音楽や美術、人…(あと食事!!)。まるで待ち伏せしているみたいに不思議な力で引っ張ってくれるあれこれに、予期せず遭遇するのが旅の醍醐味ではないでしょうか。
以前にも引用しましたが、真壁仁という詩人の言葉に「美しき邂逅のために遍歴せよ」というのがあります(これも旅行中に知ったフレーズなのだった…)。心身ともにリフレッシュするのが今回の旅行の主目的ですが、行った先でどんな展開が待っているのか、それも楽しみだったり怖くもあったり。ひとつだけ確実なのは、必ず帰ってこようと思っていることです(どうだか…)。

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