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「歌がうまい」って何だろう [合唱]

歌を始めたばかりの中学・高校時代は、
「歌うまいね」ってほめられると飛び上がるほど嬉しかったのに、
最近はポジティブなコメントをいただくと即スランプに入ります。
だから、あんまりほめられるの好きじゃない。

そもそも「歌がうまい」の定義ってすごく曖昧ですよね。
歌なんて生まれた傍から消えていくものなのに、
さっき上手に歌えたからって次も上手に歌えるとは限らない。
声がきれいなら良いってものでもないし、
曲やジャンルによって得意・不得意もあるし。

すごく考えて悩んで、でも考え尽くして悩み切るほどの余裕もなくて、
答えが出たんだか出ないんだか分からないままに歌って、
それでほめられると、まあちょっと満更でもない気分にはなるものの、
もう次に同じクオリティで歌うの無理かも、っていう状況で、
自分では全然満足いってないのに一定の評価を下されちゃうのって、
すごく突き放されたようで、気が遠くなる。
「歌うまいね」って言われると、なんて無責任なこと言ってくれるんだと思う。


でも。
「この人、歌うまいな」って思うとき、別に無責任なつもりはなくて、
私はその人の歌を聞いて確実に深く感動しているんですよね。
その瞬間に生まれたサウンドや歌の世界観だけじゃなくて、
歌い手がどんなふうに歌を愛おしみ、悩み、努力しているかが、何となく伝わってきて心が震える。

私の歌も、聞いている誰かの心を少しでも震わせたりしているのでしょうか。
いつも手探りです。ほめられても、ちっとも嬉しくないくらいビビりで。
本当は、他人の評価なんて跳ね返して歌える強さや自信があったら良いんだけれど。
決して強くない喉と、決して歌心があるでもない魂と付き合いつつ、
ひたすら歌うしかないです。歌が好きな気持ちはどうにもならないから。
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