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横浜と私 [追っかけ(宝塚)]

海が見たいな、と思うと時々みなとみらいへ行く。

中学・高校時代の通学路だった。
毎朝、電車の中から、工事中のランドマークタワーが成長していくのを眺めていた。

もうだいぶ積み上がってきたな、と思っていたころ、
紫苑ゆうさんがアキレス腱を切った。
学校は休まなかった。開業したての展望台にも昇った。

退団発表から2週間後くらい。7月のある朝。
電車から見たタワーに朝の光がぎらぎらと反射していた。

ビルが完成するのを見ながら学校に通った。
紫苑ゆうさんの舞台を観て、ドキドキしたりキュンキュンしたりしながら、
私は中学生から高校生になった。

…楽しかったなあ。
シメさんは中高時代の私に楽しい時間をくれた人。青春をくれた人だ。
良い青春をもらったから、良い大人になろう。
ふと脈絡なく、ここから年末まで泣かずに笑おうと思った。
最後まで、楽しい時間を味わい尽くそう。泣く暇なんてない。
ふとそう思った瞬間の、あの光景を、何故だかずっと忘れられずにいる。

通学路で一番存在感の大きかったランドマークタワーは、
紫苑ゆうさんの思い出と紐付いている。

宝塚で誰かが辞めることになると、ビルが朝日を浴びていた、あの光景を思い出す。
見送る全ての人に、あの瞬間が訪れるわけではないかもしれないけれど、
皆が幸せに、最後の日々を駆け抜けることができますように。
楽しい時間を味わい尽くすことができますように。思い出がいっぱいできますように。

そして、もし叶うならば、
卒業の後も美しい物語が続きますように。
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