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花のごとく散りぬ [その他見聞]

男爵令嬢マリー・ベッツェラの遺書発見(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/culture/20150803-OYT1T50018.html

これ女の子の筆跡なんだ…

原文はこちら↓
Liebe Mutter - Verzeih mir was ich gethan.
- Ich konnte der Liebe nicht wiederstehen.
In Übereinstimmung mit Ihm will ich neben Ihm im Friedhof von Alland begraben sein.
- Ich bin glügklicher im Tod als im Leben
source: http://wien.orf.at/news/stories/2724175/


「うたかたの恋」がきっかけで独文を専攻したクセに、これが読めないのは不本意だったなあ。

それにしても、この時代のウィーンはどうなっていたのだ。どうして生き急ぐんだろう。シシィも、マリーも、フドルフも。自由であるために死さえも選択肢に加えてしまう新しい空気と、フランツのようにひたすら義務に生きる旧い時代の空気とがぐるぐるとないまぜになり、首都も二重だったように相反する価値観が共存した時代。その「世紀末ウィーン」に人格を与えたのがトートなんだろうな(個人的にトートには普遍的な「死」の概念よりも「世紀末ウィーン」の空気のほうを当てはめたほうがしっくりくる)。

…と、久々にあの時代に思いを馳せてしまいました。この物語をきっかけに専攻を決めたのはミーハーだったかなとずっと思っていましたが、関心を持つに値する時代だと改めて認識しました。
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