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涙は後からやってくる [紫苑ゆうグランデ・アモーレ2012]

昨日の夜公演、今日の昼公演と観劇し、放心状態のままやっとPCに向かっています。
ただただ「うう良かった~!!」と悶えた昨夜。場面場面を味わった昼間。

2009年のリサイタルもそうでしたが、舞台を観ている間は案外泣かないもんだなと思っていたのに、
少しして落ち着いてくると感情が一気にバババと迫ってきます。

紫苑ゆうさんのトートは、感情を抑えているのに抑え切れないトートです。
恋に落ちたとき。意外と難攻不落な相手だと分かったとき。外堀から崩すべく革命家を指先で操るとき。
自分は「黄泉の帝王」だから氷のように振る舞わねばならない、振る舞っているつもり。
でも自分でも気づかないうちに、表情や仕草に感情が出てしまう。
そして最後、昇天するときには、紫苑ゆう名物くしゃスマイル!! しかも顔近すぎ!!
未来永劫、恋などしない設定のトートが、人生(!?)で一度きり恋愛成就して誰か一人のものになり、
誰かが自分だけのものになると確定したときの、「黄泉の帝王」の体面を捨てて爆発する喜び。

個人的に、かなり好み…
その芝居を支えているものは、宝塚で培ってきたものであり、
また退団後に積み重ねてきたものでもあると思いました。

「再会」で年に一度お会いできるようになってから、私はスター・紫苑ゆうのファンであると同時に、
思索し、悩み、考え続け考え尽くす、壮年の一個人としての紫苑ゆうさんのファンでもあったのだと思います。
音楽学校講師のお仕事は、「自分でやったほうが早い」との戦いなのではないかと想像します。
自分が築いてきたスタイルや哲学を、どう他人に植え付けていくか。
トップスターだったからってできる仕事ではない。我々の知らない葛藤が、ものすごくあったはずです。

そうやって考え続け、答えを探したり見つけたりし続ける紫苑ゆうさんはすごく魅力的だし、
その18年間が積み重なっての「今」のトートを我々は観たのだと思います。
「今」の紫苑ゆうさんが造形するトートを観ることができて、本当に幸せです。
そして、こんなに幸せな思いをさせてもらえる、紫苑ゆうのファンは世界一の果報者です。
決してファンを裏切らない人だなあ。
…とか考えていたらさっきから自宅でひとり、テレビも点けずに嗚咽(爆)。今日は涙の流れるままに。

さて、忘れないうちにツボだったポイントをまとめておきましょう。
・開演アナウンス
・ルキーニが「注目!」と叫んだあとの、客席じゅうのオペラグラスが動く気配
・恋に落ちる瞬間の口が半開きな感じ(褒めてます)
・命を返したあと、シシィに「待って」って言われる瞬間の顔
・客席から出てくるとこ
・装置の階段を降りてくるときと、上るとき(意味不明…)
・カフェでの「奇遇です」
・鏡の間における3人のフォーメーション
・ドクトルの歌う「微熱だ」が何故かエロい
・ドクトルがコートを脱いだあとが何故かエロい
・ドクトルの「死ねばいい」も何故かちょっとエロい
・ハンガリー、ミルクなど、教え子と絡んでいるとこ全て
・ルドルフと絡んでいるとこ全て
・ルドルフにピストルを渡すとこ
・衣装は全部良いけど、やっぱり最終答弁に真っ白の衣装で出てきた瞬間、客席から大量発生するため息
・昇天するときの「この子は唯一無二の相手役や」って感じの笑顔
・カーテンコールでオーケストラ紹介になると、誰より高い位置で拍手しているテンションの高さ
・緞帳が降りる際、「まんべんなく」手を振るさま
・カーテンコールでのご挨拶は意外とグズグズである
(ひとまず紫苑ゆう関連のみ。後日追加予定)
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