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質疑応答・順不同…「再会 Part X」 [紫苑ゆう祭り2009]

なんか調子が出てきたので次いきます。
順不同かつ内容も覚えている範囲内のものです。悪しからずご了承くださいませ。

Q. あの作品はどのように出来上がったのか
A. お正月に伊豆高原へ行った折、食事中のBGMで「サラバンド」が流れており、これオープニングに使う! と決めた。4月1日に都内某所でヤンさん(安寿ミラさん)とばったり遭遇し、リサイタルについて話したところ、「じゃあ黒エンビ着て踊りなよ、私が振付してあげる。シメさんが踊らなくて誰が黒エンビするの」と言ってもらった。背中を押されたというか、勇気をもらった。
演出に谷先生、作曲に宝塚のパパ・吉崎先生が入ってくださることになった。吉崎先生はせっかくのリサイタルだからと新たに曲を書くと申し出てくださった。谷先生には「何がやりたいのか、とりあえず言ってみて」と言われ、まずはバレエ「ジゼル」のアルブレヒトがしたいと注文。引きずるマントで百合の花束を持ち、墓場に現れたかった。
ウルさんは当初、長老の役をするつもりで、長老がシメさんに「愛というのはな…」とか教える設定で想定していたのに、そんなわけで墓場からスタートすることになり、ウルさんには墓掘りの役をお願いする羽目に。ただ「サラバンド」から始めて「ジーザス・ディアマンテ」っぽくつなげる芝居ができたので良かった。そのかわり台本ができたのはギリ。
トートは衣装も鬘も大道具も使わせてもらう予定だったが、著作権の関係でNGが出てしまい曲数も制限された。じゃあ地毛(「じあたま」って言ってたけどそれって…)と自前の黒い衣装で、自分なりのものをつくろうと思った。あれで自分的にはベストだったと思っている。
あとはホリゾントに星が降ってスモークをたいた中でデュエットダンスをしたいと思った。あやか(白城あやかちゃん)にお願いしようと電話したところ「子供の受験でムリ」とバッサリ(長男…もう中学受験なんだ…)。あれこれ悩んだけど谷先生に「あやか以外ではファンが納得せんやろ」と指摘され、結局ソロで踊ることに。同期のみおり(御織ゆみ乃さん)とキャイキャイ言いながらつくっていった。
それから軍服・ドラキュラも外せないし…と考えていって最終的にあの舞台になった。

Q. 衣装で新調したものは
A. トートの場面の黒い衣装と、あとどっか1か所が新調(思い出せない…)。マントとフリフリのブラウスは「再会」のためにつくったもの。あとは既存の衣装を使用。

Q. 自分の歌声で踊った感想
A. 実はちょっと姑息な考えがあり、もし千秋楽まで声がもたなかったとしても、せめて1曲録音しておけば「紫苑ゆうの歌声ってこれか~」と分かってもらえるし安心、と思って録音した。でも結果的に千秋楽まで歌い切ることができたので良かった。
(話が脇へそれるたびに質問の内容をド忘れし、「前頭葉が…」と反省する割に自分から話をそらす繰り返しで聞いてるほうがハラハラしたよ…)

Q. 好きなシーン
A. どこだと思います?
最初の、アルブレヒトの姿で百合持って舞台に出たところでパーンとスポットが当たる瞬間。「これこれこれ!!」って思えて気持ち良かった。

Q. 黒エンビの感想
A. 感想というか、あの振付には一つずつ意味があって、音楽学校に受かってから予科・本科・初舞台・初主役…そして舞台上手前方で手を伸ばす振りが亡くなった寺田先生・小原先生への呼びかけ、下手前方のボレロっぽい動きが喜多先生への呼びかけ(…な~んて言いながらヤンさんと泣きながらお稽古していた)、退団していったん奥へ引っ込み、戻ってきてリサイタル! みたいな話になっている。曲は絶対にボレロが良くて、宝塚ラブな曲をつなげてメドレーにしようと思っていたら吉崎先生が「フォーエバー・タカラヅカ」をボレロにしたことがないから是非、と編曲してくださった。

Q. 観に来たOGの反応
A. 皆が感激して号泣してくれた。現役時代に一緒に舞台に立っていた仲間が感激してくれたのも嬉しかったし、そこに自分の「宝塚」があるなと感じた。ヨウちゃん(燁明さん)にはずっと「シメさんの男役が観てみたい」と言われており、今回もドイツから駆け付けてくれた。千秋楽に「シトワイヤン」のくだりで台本にないのに一言「アンドレ」とアドリブで付け加えたところ、客席でヨウちゃんが飛び上がってしまい、横で観ていたシギちゃん(毬藻えり姫)があとから楽屋で「も~恥ずかしかった」と騒いでいた。今回ウルさんが熱心にOGに声をかけてくださったおかげで多くの仲間に観てもらうことができた。

あと反響といえばスポニチの藪下さんの記事が面白かった(と情感たっぷりに朗読してくださいました。下線部分がウケポイントだったそうです)。
<以下引用>
登場シーンの熱い拍手はじめヒット曲のイントロが流れるたびに起こるどよめきと拍手、さらに極めつけは「紫苑さん!」という感極まったかけ声(管理人註:そう、これはウルさんの声)。もはや紫苑信者の集まりそのもの。紫苑本人はクールなかっこよさは在団当時そのまま、ひょうきんな人柄はさらに輪を掛け、そのギャップで客席をおおいに沸かせ、円熟したエンターテナーぶりを見せつけていた。

Q. 苦労したこと
A. あまりない。どちらかというと精神面で、どう持っていくかというのがちょっときつかった。あとはセットの階段が高くて、しばらくビクビクしたけど慣れた。

Q. 入り待ち出待ち
A. たくさん集まっていただいてありがとうございました。バウホールの人に「トップスターのサヨナラ公演みたいですね~」と言われました。お世辞うまいな~

Q. お手紙
A. たくさんありがとうございました。もちろん全部読みました。久々に開いたままの状態で眺めてました。ああ皆さん幸せになってくださったんだなというのが伝わってきて本当に嬉しかった。

Q. リサイタルを終えて
A. なんだかんだで一番嬉しかったのは、千秋楽の終演後に挨拶ができたことだと思う。あの場でも言ったように自分はずっと、もう宝塚の舞台に立てないということを苦しんで葛藤しながら生きてきた。再び舞台で男役を演じ、宝塚への思いを表現できたこと、皆さんに幸せになっていただけたことで本当に良かったなと思えた。

あと残りは週末にやる予定です。少々お待ちを。
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